恩!

2013.05.15

TV朝日やじうまテレビの「そっと後押し きょうの説法」のコーナーが好きでよく観ています。大体AM5時40分くらいから放映されるコーナーです。住職の方がショート説法をしてくれます。今週月曜日の説法がすごく響いたので(メモをとっておきました)ここで取り上げます。
テーマは「知恩」でした。

恩という字は、因と心に分けられます。因=敷物の上に人が安心して大の字になっている姿に見えます。そのような安心できる姿、その心を与えてくれることを喜び、感謝することが恩だそうです。
また、仏教では恩について以下の言葉があるそうです。

性急なる返恩は忘恩となる
知恩こそ報恩の要

→急いで恩を返そうとすると、ときに相手は恩を理解していないと思う。大事なことは相手がどれだけのことを自分にしてくれたのか、自分をどれだけ安心できる気持ち・幸せな気持ちにしてくれたのかを知ることだそうです。

深いですね~。

そのような知る恩=知恩ができれば、報恩は自然にできるということだと思います。
私は、「恩送り」という言葉が大好きです。「情けは人の為ならず」と意味は重なります。誰かから受けた恩を、自分は別の人に送る。そしてその恩を送られた人が更に別の人に恩を送る。そして恩が世の中をぐるぐる回って愛に満ちた温かい正の連鎖が社会に起きるのです。

昔、ETCがまだ普及していなかった頃、助手席or後部座席に座っていると、高速入口で現金を支払う際に、普段優しい当社の営業マンがおつり、領収書を手渡しするオジサンの「ありがとうございます」の言葉に何の反応もせず無視をしたのです。すかさず、私は注意しました。
「ありがとう」、「お疲れ様です」の気持ちを声に出して返そうと、最悪でも頭を下げるくらいするよう言いました。
料金所のオジサン、タクシーの運転手さんに共通することだと思いますが、以前感じの悪い人に接して嫌な思いをしたから冷たく接する(無視する)、挨拶しても返ってこないと決め付けて挨拶しないのです。
まずは自分が感じよく人(他人)に接することがすごく大事です。時間はかかっても少しずつ必ず連鎖していくと思います。

正の連鎖をさせましょう!
もっともっと気持ちの良い社会にしたいものです。

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