真のジャーナリスト!

2016.01.19

ジャーナリストの竹田圭吾さんが1月10日にすい臓がんでお亡くなりになりましたね。享年51歳。早すぎます。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

以前ニューズウィーク日本版を読んでいたことがあり、丁度そのときの編集長であり慶応大学の先輩である竹田さんに興味を持ち、コラムやコメントなどは必ず目を通すようになりました。竹田さんは常に物事を複眼的・多面的に見て意見を述べていました。その鋭い物事の捉え方・見方はすごく勉強になりました。
がんが悪化し激痩せして、歩くのもきついのにフジTVの「とくダネ!」には昨年末まで出演されていました。TV出演はご本人の強い希望があったそうで、TV出演することが竹田さんにとっては「栄養」だったそうです。闘病中も共演者やスタッフへの心配りは何ら変わることはなかったそうです。
北斗さんの乳がんのニュースを「とくダネ!」で取り上げることが決まり、スタッフが竹田さんを気遣い、事前に「コメントを竹田さんにふらないようにしましょうか?」と話したところ、普通にふって下さい、とすぐに返事をしたそうです。がんは特別なものではない。がんが見つかると、「闘病」ということが今までの生活に加わるだけなのだと冷静に話されていました。すい臓がんになったこともすぐTVで告白しましたし、かつらを着用することも事前に発表しました。
飾ることなくありのままを公表する姿勢を貫いた竹田さんは男として、人間として格好いいと思います。

私が大好きな竹田さんの珠玉の名言・お考えを列記します。

  • ニュースメディアは世の中の空気の温度、これを調整するエアコンであるべきだ。
  • 人と話をするときは五感に訴える表現を使うことが肝要。
  • 常に色々な角度から物事を見ることが重要。「日本では○○○」という記事があれば日本をアメリカや中国等に置き換えて考えることを習慣にすると視界が広がる。
  • (TVにコメンテーターとして出演する際に心がけていること)自分が発言する際は視聴者にとって「意外性」があることに気を付けている。但し奇をてらうわけではない。見る前にはなかった発見や驚きがあって、視聴者のものの見方が変わったり、視界が広がったりするような発言をするように努めている。
  • 徹底的に事前調査を行うことが重要。
  • 本や雑誌、インターネットで目にしたり、他人との会話で気に入った言葉を見つけたらその言葉を自分なりに解釈した上で自分の中に蓄えていくことが重要。→血肉化し自分の言葉にする。

合掌

 

 

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