技術で勝ってビジネスに負けるな、日本!

2013.01.09

昨日帰宅し、報道ステーションにチャンネルを合わせると丁度コマツの坂根会長が登場されました。(長期に亘り社長を務めコマツを急成長させたトップです)坂根会長は、昨日初会合が開かれた日本経済再生本部のメンバーです。鋭く的を射たお話に真剣に耳を傾けてしまいました。昨日の会合で総額20兆円にも及ぶ経済対策が決定されたようですが、限られた時間の中で精一杯研究、検討し、効果的な対策にして欲しいですね。
坂根会長のご発言の要旨は、

  • ここ数年特に、日本企業が技術で勝ってビジネスに負ける例が後を絶たない
  • 日本企業はビジネスモデルの構築が下手
  • 日本企業はマーケティングに重きを置かず、過剰品質の追求に傾注しすぎている

坂根会長がアメリカ子会社の社長時代(1996年)に、鉱山機械管理システムの販売、製造の世界トップ企業であったモジュールマイニング社(世界の過半数の鉱山のネットワーク化権利を有している)を買収していなかったら、コマツが開発した花形の無人化建機(GPSを使った遠隔監視システムを搭載。ユーザーの使用状況を可視化することで保守サービスを高度化させ、顧客のコスト削減、セキュリティ強化という長年の課題解決を実現するビジネスモデルを確立した。)はここまで普及していなかったとのこと。→宝の持ち腐れになっていたことは間違いない。
どんなに優れた技術も、それを使う土俵がなければ販売に繋がらないわけで、私にはすごく響きました。マーケット、お客様を無視した自己満足の技術開発はNG、自己満足的なサービスもNGなわけです。

当社は倉庫会社ですが、「技術で勝ってビジネスに負ける」ことのないよう刻一刻とレベルアップする顧客のニーズをタイムリーにきちんと掴み、売れるサービス創造に努めていきたいと思います。
お客様が満足して購入してくれるサービスの確立を継続して行っていくことが我々の使命なんだな~と改めて実感しています。

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