グループシンクのわな
2012.09.14
9月11日付け日経新聞の「大機小機」の内容が素晴らしかったので以下取り上げます。テーマはグループシンク(集団浅慮)という概念についてです。日本企業の失敗の本質・原因にグループシンクが大きく関わっているというのです。1人で真剣に考えれば当然気づくことが、グループで考えると見落とし大きな過ちを犯してしまうという現象です。
グループシンクのわなに陥ると、自らが属する組織・集団は正しいという確信を持ち、過度に楽観的になる。自己のイメージ・考えを覆す情報・意見は無視し異論があっても認めない。その結果検討不足が生じ、大きな失敗につながる。
当社でも時折会議の最中にグループシンクに陥っているのでは?と思うことが数知れずありました。
ダイワコーポレーションのような中小のオーナー企業の場合、会議の席上経営側が先に意見を言ってしまうと異論はほとんどでません。それは致し方ないと思いますので、極力自分の意見は最後に回すように心掛けています。
会議出席者一人一人が会議に必要な主役なのだという意識を強く持ってもらうよう啓蒙していきたいと思っています。そして色々な角度から検討した自分の意見をきちんと発表できる積極性を求めていきたいです。
日経新聞つながりでもうひとつ↓
ご記憶にある方も多いと思いますが、9月13日付け日経新聞の「春秋」はOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)に関するものでした。
巷では、OJT=「おまえら・自分でやれ・頼るな」という造語があるそうですが、とてもよくないですか?
私だったらOJT=「怒られる前に・自分で気づいてやってくれよ・頼むから」と言いたいです。